【毎週月曜~日曜まで毎日診療】仙台駅、榴ヶ岡駅から徒歩圏内のアクセスに便利な歯医者です。お電話はなるべく診療時間内にお願いします。
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痛みはあまりないのに歯が浮いた感じがする場合があります。この歯が浮くとはどのような状態で原因は何かについて説明します。歯はあごの骨に埋まっていますが、あごの骨と歯は直接つながっているわけではなく、歯根膜(しこんまく)と呼ばれる薄い膜によって結合しています。イメージとしてはちょうどハンモックに歯がぶら下がっている状態です。この歯根膜はクッションの役割をしており、咬んだ時に骨に与える衝撃を和らげています。またセンサーの役割もあり、咬んだ時の微妙な感覚や刺激を脳に伝えています。歯が浮くという状態は、この歯根膜が何らかの刺激やダメージを受けて、血行障害が起こっているために現れる症状です。
疲労やストレスは体全体の血液やリンパ液の循環を悪くします。肩こり、頭痛、だるいなどはすべて血液の循環が悪くなって起こる症状です。歯が浮くこともこの循環の悪さが起こしています。歯ブラシで優しく歯ぐきをマッサージするようしてみてください。血行が良くなり歯ぐきの浮いた感覚も改善してきます。
硬いものや同じものを食べ続けると歯根膜の負担が大きくなって歯が浮いた感じがしてきます。使いすぎたと思ったら安静にしておいてください。徐々に改善してきます。
歯と歯は一日に接触している時間は20分程度です。普段は安静空隙(あんせいくうげき)という1mm程の隙間を作っています。食いしばりのある方は集中してしまうと長い間、強い力で歯と歯が接触し、歯根膜にダメージを与えてしまうために歯が浮いたように感じます。自分で意識して食いしばらないようにすると治ってきます。
歯ぎしりはほとんどが寝ている間に行われます。無意識に行っている歯ぎしりは歯を強い力で左右に大きく揺さぶるため、歯根膜が引っ張られて歯が浮いたようになります。歯ぎしりの強い方は歯科医院でマウスピースを作り歯や歯ぐきを守る必要があります。
歯周病が進行してくるといつも歯の周りの歯ぐきは腫れて出血しています。そこでは歯周病菌と歯ぐきの中の免疫力が戦っています。疲労などで体の抵抗力が落ちた時、歯周病菌の勢いが増加して歯ぐきが腫れて歯を浮き上がらせてしまいます。そのため歯が浮いているように感じてしまいます。歯科医院で歯周病治療を行い、定期的に歯周ポケット内の細菌を減らす必要があります。
根の先にも歯根膜があります。治療後、傷ついた部分を治そうとして血液やリンパ液が流れ込み歯が浮いたようになります。治療中の歯はなるべく咬まないで安静にする必要があります。
根の先に膿が溜まると、原因である歯を押し出そうとして歯が浮いた感じがすることがあります。根の治療をして膿がなくなれば浮いた感じは治まってきます。
ホワイトニングや歯ぎしり用のマウスピースを長時間使用すると歯が浮いたようになることがあります。マウスピースを使っている時に取れないようにするため多少締め付けるような力が加わります。そのために歯が押されて歯根膜が引っ張られて歯が浮いたように感じます。マウスピースを外して30分程度ですぐに戻ります。
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