歯周病と早期低体重児出産

歯周病と早産・低体重児出産との関連性は、1996年に米国Offenbacherらが妊婦あるいは出産後3日以内の産婦に歯周病の検査を行い、歯周病の妊産婦は早産あるいは低体重児出産に対するリスクが7.5倍も高かったと報告しています。

歯周病で歯ぐきが炎症を起こすと、『サイトカイン』や『プロスタグランジン』などの炎症性物質が作られ、血液中に入り全身へと運ばれます。これらの炎症性物質は陣痛を促す働きがあるため、胎盤へ作用すると早産・低体重児出産となる可能性があります。妊娠すると、つわりなどの影響で口の中が不衛生になりがちです。また、ホルモンの影響で歯周病にもなりやすい状態です。そのため、妊娠前と妊娠中にしっかりと歯周病対策をすることが重要です。