歯周病と喫煙本数との関係

喫煙本数と歯周病は比例関係にあり、ヘビースモーカーの方は歯周病リスクが禁煙者の５倍以上になります。また、タバコは小児の健康にも悪い影響を与えます。

小児の健康への影響

１.歯肉の黒ずみ･歯肉炎

親が喫煙者の場合、80％近くの子供の歯肉に黒ずみがみられます。これはニコチンの作用で末梢神経が収縮し歯ぐきの血流が悪化しているためで、タバコの影響を強く受けている証拠です。口の中の皮膚はタールやメラニン色素を吸収しやすく、家族が禁煙してもすぐには元の色には戻りません。また、血流の悪化により、歯肉炎になりやすくなります。

２.気管支炎・喘息

妊婦の喫煙は胎児の呼吸器の発育を遅らせると言われています。また、出産後も受動喫煙で免疫力が低下するため、子供は何回も気管支炎や喘息を起こし重症化します。

３.先天異常･小児がん

妊婦の喫煙は胎児の遺伝子や器官形成細胞にダメージを与えるため、様々な先天異常を誘発すると言われています。また、タバコの発がん性物質により、遺伝子の異常を引き起こして小児がんのリスクを増加させます。