顎関節症のスプリント治療

顎関節症は、２０～３０代の女性で発病率が高く、歯科では歯周病や虫歯の次に有病率の高い病気と言われています。マウスピース、アプライアンス、シーネなどといろいろな名称がありますが、歯科用プラスチックである「レジン」などで作られた取り外し式の「装具」のことを、スプリントと言います。

歯ぎしり・くいしばり・顎関節症がひどい方には、『 スプリント 』の使用が有効です。

こんな方にはスプリントがおすすめです

• ①アゴ(顎関節)に痛みや疲れを感じる人
• ②アゴ(顎関節)から「カクカク」と音がする人
• ③寝ている間に、歯ぎしりやくいしばりをする人
• ④肩こりや頭痛のある人(効果的な場合もあります)

スプリントの効果

スプリントを口の中に装着することにより、アゴの関節にかかる力を軽くして顎関節の負担を少なくします。また、かみ合わせを正しい位置に誘導して、かみ合わせのバランスを整えます。これにより、口の周りの筋肉の調和がとれ、全身の安定につながります。

スプリントの使用法

基本的に毎日、寝る前にはめて使用します。昼間も食いしばっている方は　昼も使用すると効果が大きくなります。

洗浄方法

スプリントを外したら、毛先の柔らかい歯ブラシでやさしく水洗いましょう(熱湯は変形する可能性があるので不可)。歯磨き粉には研磨剤が入っていので、傷がつかないようにするためには使わない方が良いです。傷がつくと、細菌の繁殖の原因になります。清潔にしたい場合はスプリントの専用洗浄剤につけたり、専用の除菌・洗浄スプレーを使うのがおすすめです。

保管方法

＜ハードタイプ＞

乾燥により変形の危険性があるため、ブラスチックの容器の中で水に浸けて保管します。

＜ソフトタイプ＞

長時間水に浸すと材質が劣化するので、乾燥させて通気性の良い容器で保管します。