歯周病予防と生活習慣

歯周病は生活習慣と深く関係しています。喫煙、ストレス、不規則な生活などの生活習慣は歯周病を悪化させる危険因子です。タバコを吸う、疲労やストレスがある、よく咬まずに食べる、間食が多い、夜ふかしが多い、そんな方は歯周病に要注意です。

①食生活の改善

歯周病だけでなく何らかの疾患のある方は食生活を見直し、また健康な身体を維持するためにも食生活は非常に大切です。特に歯周病の原因菌は糖分をエサに増殖します。糖分の多い食生活を続けていると確実に歯周病へのリスクが高くなります。また、歯周病は糖尿病と深く関わっています。糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、塩分、糖類が多く含まれている食事は控えて、過度のアルコール、食べすぎ、偏食も控え、バランスの取れた食生活を心がける事が何よりも重要です。大切なのは「ビタミン・カルシウム・タンパク質・炭水化物」など、栄養バランスの取れた食生活を行うことです。

②十分な睡眠とストレス解消

睡眠不足になると人間の体は抵抗力が落ちてきます。その結果、『細菌に感染しやすくなる＝歯周病菌に感染しやすくなる』となり、歯周病のリスクが高くなります。また睡眠不足になるとストレスも溜まり、ストレスは人間の身体にさまざまな悪影響を与えるので、歯周病にも大きく関係してきます。まず1つはストレスによって抵抗力が低下するために歯周病菌に侵されやすくなり、さらにストレスが溜まっていると睡眠時などの気付かない間に歯ぎしりをしたり、歯を強く咬むことが多くなるため、歯周病の進行を早めてしまう事も多いです。忙しい毎日を送っている方は睡眠不足になりやすく、ストレスもたまりやすいと思いますが、歯周病に限らず健康な身体を保つためにも十分な睡眠をとり、ストレスを溜めなように心がける事が非常に大切です。

③禁煙
タバコを吸っている人は吸わない人に比べて『2〜7倍』歯周病になるリスクが高いと言われといます。さらにタバコは歯周病の症状を悪化させ、タバコを吸っている限り歯周病は治らないと言われることもあります。歯周病を予防し、完治させるためには禁煙は必要不可欠となります。

④適度な運動

運動不足は歯周病と関わりの深い糖尿病の原因ともなりますので、適度な運動を心がける事が歯周病予防につながります。適度な運動は身体の抵抗力を高めてくれますので、間接的に歯周病を予防する事にもなります。