年齢ごとのフッ素による虫歯予防

フッ素塗布は子供だけでなく大人の虫歯予防にも効果的です。フッ素塗布は虫歯予防や初期虫歯の治療にも使用されます。今回はフッ素塗布が虫歯を予防するメカニズムについて年齢ごとに説明していきます。

１．酸の産生を抑制

虫歯の原因菌の働きを弱め、虫歯菌が作る酸の量を抑えます。

２．再石灰化の促進

歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。

３．歯質の強化

歯の表面を酸にとけにくい性質に修復します。特に乳歯や生えたての永久歯は軟らかいので、フッ素配合の歯磨き粉を使い、歯質強化に努めましょう。

1.　年齢ごとの適正な量を使用する

2.　使用後のうがいの量を少なくする

3.　１日の使用回数を多くする

１．乳歯への効果

乳歯が生えてきたらすぐに行うと効果的です。乳歯は永久歯と違って虫歯の進行も早いので、フッ素塗布で歯を強化しないとすぐに虫歯になってしまいます。また、年齢が低くて虫歯治療の協力が得られない場合でも、治療が可能になるまでフッ素塗布で虫歯の進行を抑えます。この場合はDuraphatという進行止めのフッ素を使用します。進行止めですが歯が黒くなることはありません。

２．生えたばかりの永久歯への効果

生えたての永久歯は歯の表面が弱く、歯の溝も深いために虫歯になりやすい状態です。この時期に歯を削ってしまうと詰め物の交換がずっと続きます。そのため永久歯が生えてから２～３年間はフッ素塗布を行い、虫歯になりやすい期間を乗り越える必要があります。

３．永久歯への効果

成人になってくると不規則な生活によって逆に虫歯のリスクが上がることもあります。特にブリッジや入れ歯が入っている方は唾液の流れが悪くなるので虫歯になりやすく再治療も増えてきます。フッ素塗布によって虫歯のリスクが高い所を集中して予防していきます。