歯周病(歯槽膿漏)での歯の痛み

歯周膿瘍(歯周病による炎症)とは歯肉の炎症性病変で、歯周ポケットの入口が何らかの原因で閉鎖されて膿がたまった状態をいいます。膿瘍内の圧力が高まっているために腫脹、圧痛、自発痛を伴います。経過によって急性と慢性に分かれます。 症状が重くなると歯が浮いたり、歯の動揺が大きくなったり、咬合痛が著しくなります。発熱したり、あごや首の周囲のリンパ節が腫れることもあります。

原因

歯周ポケット内のプラーク、免疫力の低下、慢性歯周炎の悪化(炎症性浸出物の停滞)、歯冠部や歯肉縁下の食片圧入が挙げられます。

1.急性炎症の対応

切開して膿を出して、膿の中の圧力を軽減して痛みを緩和します。また抗生剤や、必要に応じて消炎鎮痛薬を投与します。

2.慢性炎症の対応

歯周ポケット内部を清掃して、原因であるプラークと歯石を可能な限り機械的に取り除き、原因除去を行います。