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ノーブルデンタルクリニック仙台

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歯周病と口の中のねばつき

「最近、口のネバつきが気になって困る。」と感じている方は歯周病の可能性がかなり高いです。口の中のネバつきも歯周病の症状の一つです。夜の寝る前に歯を磨いていたにも関わらず、朝起きた時に口のネバつき感がひどい場合は確実です。寝ている間は唾液の分泌が少なくなって、口の中が乾燥している状態になります。普段は唾液の働きによって、ある程度は原因菌が増えるのを抑えてくれています。しかし、寝ている間は唾液が少なってしまうので歯周病の原因菌が増加しやすい状態になってしまいます。朝起きた時に口のネバつきを感じたら歯周病の症状ではないかと考えてすぐに対策を始めましょう。

ネバツキの原因/対策

口の中のねばつきの原因の多くが、歯周病菌などの口腔由来の細菌によるものです。細菌が口腔内に付着し、ぬるぬるしたのり状の物質を作って集団になることで口のねばつきの原因となっています。また、朝起きた時に口臭やねばつきを感じることが多いのは、口腔内の細菌が寝ている間に増殖するためです。ねばつきの対策には、口腔内の清掃や歯周病対策が重要です。特に就寝前のケアが効果的です。

1.口の中がネバネバする原因

正しい対応をするためには、まず原因を特定する必要があります。以下に一般的な原因を説明します。自分の状態がどれにあてはまるのかをよく確認してください。

1.睡眠中の口呼吸によるもの

朝、起床直後にだけ口の中がネバネバするなら、睡眠中に口呼吸をしていた影響です。口を開けて呼吸していると口内が乾燥し、唾液が不足します。唾液には雑菌の増加を抑える作用がありますが、乾燥した状態では雑菌がどんどん増加してしまいます。特に虫歯菌として知られるミュータンス菌は、寝ている間、糖分をエサに大繁殖します。そのとき、エサにした糖分をグルカンという粘性物質に変え、結果として口のねばつきが生じるわけです。

ただ、寝起きは誰でも少なからずネバネバするので、朝、歯磨きをすれば問題なくなるというのなら心配はいりません。

2.口の中の乾燥によるもの

寝起きに限らず、常に唾液が不足して乾燥しているという場合、ドライマウス症候群(口内乾燥症)を疑ったほうが良いです。唾液は雑菌の増殖を抑えたり、舌苔(ぜったい)を洗い流したりして口内の衛生を保つ働きを持っています。慢性的な唾液不足になるとこういった作用が働きません。そのため、口内が雑菌が増加しやすい状態になってしまいます。

雑菌が増えると口のねばつきが生じるほか、口臭が強くなります。悪化すると、会話中に口が渇いて発音しにくくなる、乾いた食べ物を飲み込めなくなるといった症状が出る可能性もあります。慢性的に口の中がネバネバして、さらに乾燥しているのなら、早めに内科を受診したほうが良いです。ドライマウス症候群の場合、歯科医ではなく内科医に診てもらう必要があるため注意してください。

よく食べ物を咬まずに食事をする人、水分で食べ物を流し込むような食べ方をする人はドライマウスになりやすいので、この機会に固いものをしっかりと咬んで食べる習慣を身につけておきましょう。

3.ストレスによるもの

緊張しているとき、叱られているなど不快な気分の時に口の中がネバネバする場合はストレス性の症状です。人間の自律神経は、緊張時に交感神経、リラックス時に副交感神経が優位となります。交感神経が優位になると、唾液に含まれるムチンという物質が増加して口のねばつきが生じるのです。

緊張しているときだけ口の中がネバネバするのであれば、自然な現象なので心配ありません。ただ、常に緊張しているような心理状態で、口のねばつきが気になるというのであれば何か心因性の病気が隠れている可能性があります。この場合は心療内科を受診し、メンタルケアを行うことが根本的な解決策となるでしょう。

4.歯周病の進行によるもの

虫歯と並んで大きな問題になのが、歯肉がやせて、歯を支える歯槽骨まで溶ける歯周病です。歯を失う原因になるので、早期の治療が大切になるでしょう。さて、歯周病が進行すると、患部から歯肉溝浸出液という液体が染み出してきます。この液体は粘性が高く、口のねばつきを促進します。歯周病が悪化している場合は、早急に対処しないと歯を失う原因になります。なるべく早く歯科医院を受診し、歯周病の治療を開始しなければなりません。

2.ネバネバを解決する方法

ここまで解説したとおり、基本的には唾液の減少が原因です。歯周病に関しても唾液の減少と共に歯周病菌が増加する傾向にあります。要するにネバネバ・口臭・歯周病・虫歯といった問題の多くに、“唾液の減少による細菌の増加”というプロセスが関係しています。

以上の理由から、唾液の減少を止めるか、あるいは細菌の増加を抑えるという2つの治療法が考えられます。

1.唾液の減少を止める方法

唾液の減少を止めれば、結果的に雑菌の繁殖が抑えられます。よって、唾液を増加させれば口がねばつく状態を解消することが可能です。

簡単な対策としては、口の周囲をマッサージするという方法があります。頬骨(ほおぼね)付近、フェイスライン、アゴ周りを指でマッサージしてみてください。唾液腺が刺激されて唾液分泌量が増加するはずですまた、口を閉じて、舌を回す“ベロ回し体操”にも同様の効果があるといわれています。ぜひ、試してみてください。口の周り、舌などを動かせば、唾液腺の働きは活発になります。

もちろん、水分摂取量が少ないと唾液が作られにくくなるでしょう。意識して水分を多めに摂取することも重要です。唾液腺の刺激、水分摂取量の増加といった手法を組み合わせれば、ある程度は唾液量を増やすことが可能になります。

2.雑菌の増殖を抑える方法

ネバネバ・口臭の原因は雑菌の増加です。であれば、雑菌の増殖を抑制できれば、問題を解決することは可能といえます。

基本的な解決策は、やはり毎日の歯磨きです。雑菌のエサになる食べかすをきちんと落とせば、寝ている間に雑菌が大量増殖する心配もなくなります。可能ならブラッシングだけでなくデンタルフロス・歯間ブラシを用いて細かな部分まで清潔に保つと良いです。デンタルリンス(液体歯磨き)などを併用すれば、さらなる相乗効果が得られます。

唾液腺マッサージと舌の体操

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